『中学生が伝える 恐ろしいやまい・地方病』
=地方病 絵本で伝える=
3人は、昨年4月から地方病について調査、研究をはじめ、当館にも来館し学習を深めたり、11月には、私たちや元県衛生公害研究所研究員の梶原徳昭さんらと一緒にミヤイリガイの採取にも同行しました。また、県外の宮入慶之助記念館(長野県篠ノ井市)や目黒寄生虫館(東京目黒区)にも足を運んだそうです。
そんな学習の成果を絵本にまとめようと、絵が得意な友人に協力してもらいながら絵本『中学生が伝える 恐ろしいやまい・地方病』を完成させました。
絵本はA4判カラー40ページの立派な本です。地方病115年の歴史を、重要な出来事をわかりやすくコンパクトにまとめ、イラストや当時の写真も入れ、とても読みやすく工夫されています。
後半は、地方病にまつわる語句などの解説、元県衛生公害研究所副所長の薬袋勝さんへのインタビュー、地方病について知ることができる場所なども掲載しています。
県立甲府昭和高等学校放送部が制作した「蛍、来い。今伝えたい地方病の歴史」が関東地区コンクールで3位になったという話題を、「杉浦醫院だより2月」号で紹介しましたが、こうした若い世代が、地方病に興味関心を持ってくれることは、当館としてもとてもうれしく思っています。
絵本は300部作成し、図書館などに寄贈するほか、販売も行うそうです。当館にも3冊寄贈いただきました。当館にあるチラシのQRコードから注文できるそうです。