2023年1月28日土曜日

子どもたちの感想

 今年度(2022年度)は、町内3校(押原小、常永小、西条小)の社会科見学の他に、8校(田富小・田富南小・田富北小・三村小・玉穂南小・双葉東小・竜王北小・若草小)20クラスで出前授業を行いました。子どもたちの感想が届きましたので、いくつか紹介します。 

       社会科見学―子どもたちの感想―

・杉浦健造さんと三郎さんのことをくわしく教えてくれてありがとうございました。ミヤイリガイの実物も見せてくれてありがとうございました。セルカリアがひふから入ると聞いてびっくりしました。杉浦醫院の中にある写真やくすりのたな、番号札、グランドピアノをさがすのはとても楽しかったです。

・私はホタルが好きなので知っていることもあったけど、もっとくわしく説明してくれて自学帳に書く時すごくか書きやすかったです。セルカリアやミラシジウムなどはじめて聞きました。一番うれしかったのは宮入貝をちょくで見られたことです。わたしは杉浦醫院がすごくいごこちのいい場所だと思いました。緑が広がっていたり、いろんな動物がいたりするからです。

・インターネットなどで調べるより、お話を聞いたり本物の宮入貝を見せてもらったりして、イメージがわいてより深く学べました。日本住血吸虫病はこわい病気ですが、この病気は医者の方々のきずなを深められるという点ではプラスではないかと思えてきました。

 



出前授業 ―子どもたちの感想― 

1時間の授業ですが、私の話したことをしっかり理解しているのに驚きます。

・自分は学習して、ミラシジウムがミヤイリガイに入って、その中で成ちょうしてセルカリアになること、セルカリアが人のひふから入っていくことが分かりました。また、人間以外の動物に入ることや、入ったあとに血かんでたまごを3000個うむことも分かりました。ミヤイリガイのくじょのために薬をまいたり水路をコンクリートにしたことも知りました。そして、最後に平成8年に終わったことも分かりました。

・日本住血吸虫病という病気は、虫がひふから入り、おなかが大きくなって、苦しくなる病気というのがわかりました。また日本住血吸虫は薬をまいたり、水路をコンクリートにしたり、火を使ってやっつけた病気だとも分かりました。日本住血吸虫病になってしまうと、虫が血管に入り血を吸われてしまい、うでと足がやせほそり、お腹だけがふくれて死んでしまう病気だとはじめて知りました。 

      

教えたことを理解しているだけでなく、自分の考えや思いを素直に綴っています。先人の苦労や努力、工夫にも共感しています。

・地方病(日本住血吸虫病)は虫がひふから入り、おなかがふくれてしまう病気だと知りました。日本住血吸虫病は、たまご→ミラシジウム→ミヤイリガイの中で成長→セルカリアの順で成長していくことが分かりました。昔の人の苦労のおかげで、今ぼくたちが生きていると知りました。火を使って貝をやっつけたり・・・頭をひねりながら考えてきたのだと思います。

・昔の人が苦労して85年かけてミヤイリガイをたおしたのが分かりました。薬や火えんほうしゃきを使ってミヤイリガイをたおしたのが分かりました。また、他の国では地方病がはやっていることを知ってびっくりしました。お腹が大きくなって苦しんで死んでしまうのがとてもかわいそうだと思いました。ぼくは将来きゅうめいしになりたいと思っているので、今日の勉強はよかったです。

・セルカリアがひふから体に入るからお腹が大きくなってしまうことが分かりました。またミラシジウム、セルカリアなどのことも初めて知りました。それらも見つけた三神三ろうさんはすごいなと思いました。

薬をまいたり、水路をコンクリートにしたり、火を使うなど、人々がたくさん工夫してきたことが分かりました。平成8年に終わるまで、がんばってきたんだなと思いました。

・日本住血吸虫病について初めて知ったことは、セルカリアがひふをやぶって入ること、このことを発見するまでに30年もかかったことです。また、ミヤイリガイの中にミラシジウムがたくさんいることにもびっくりしました。日本住血吸虫をみつけ「地方病になる可能性がほとんどない」となるまでに115年もかかったなんて、とてもおどろき、みんながんばったんだなと思いました。

・杉山なかさんのおかげで地方病の卵が見つかった。わたしはそんなゆう気のある人がいた事に感動しました。この勉強で、昔の人の努力や苦しみがわかりました。苦しみをそうぞうすると115年で終わってよかったと思います。

 

 授業の中では、必ず「おじいちゃん、おばあちゃんに地方病の事を聞いてみて!」と子どもたちにお願いします。多くの子が、祖父母から地方病の事を聞き取っています。   

・地方病は、人間だけでなく、犬やねこなどの動物もかかってしまうと知っておどろきました。日本住血吸虫は一日に3000個のたまごをうむので、だから地方病にかかる人が多いのかなと思いました。おばあちゃんに地方病のことを聞いてみたら「田んぼや川であそんではいけないよ」と、地いきの子どもたちによびかけをしていた人がいたそうです。

・地方病をなくすために、薬をまいたり水路をコンクリートにしたり、火を使ったりしたことを初めて知りました。平成8年に地方病が終わったと聞いた時に、それまでとても大変だったんたなと思いました。わたしはおじいちゃんに「地方病を知っている」と聞いてみたら「知っているよ、大変な病気だよ」と言っていました。やっぱり大変だったんだなと思いました。

 

 授業の最後には「杉浦醫院にも来てくださいね」と話します。授業後、家族で杉浦醫院に来てくれる子どもたちもいます。うれしいことです。 
       

・ぼくは、ミヤイリガイがすごく小さいことを初めて知りました。他にもひふをやぶって体の中に入ることも初めて知りました。たくさん知らないことを教えてくれてありがとうございました。ぼくは12月11日日曜日に杉浦醫院に行きました。学校では教えてくれなかったことを教えてもらって、すごく勉強になりました。とくに、昔のちゅうしゃのはりの太さにはびっくりしました。

・日本住血吸虫という虫はおなかが大きくなってしまう病気というのがわかりました。その原因の日本住血吸虫をたおすために、コンクリートにしたり火を使ったり薬をまいたりすることがわかった。また、地方病は平成8年に終わったことも知りました。日曜日に杉浦醫院に行って、ミヤイリガイをたおす時にいっしょにカワニナもたおしてしまってホタルが少なくなったことや、スチブナールをうつととてもいたくて、おちゃわんを持てなかったことなど勉強しました。 

2023年1月10日火曜日

遠藤さん 出前授業!

 

  遠藤美樹さん(「地方病教育推進研究会」)

      ―玉穂南小で 出前授業を!―

「地方病教育推進研究会」(仮称、2023年春発足予定)事務局の遠藤美樹さんが、中央市の玉穂南小で出前授業を行いました。

「地域には 先人たちの戦いの足跡があります!これが今日の勉強のテーマです」こんな一言から授業が始まりました。



 地方病は山梨県だけで使う言葉であること、また、県地図を見せ甲府盆地で流行った病気であることをおさえます。その後は、「地方病とはどんな病気なのか」また、「地方病の歴史(杉山なか、桂田富士郎、宮入慶之助など)」「どうやって撲滅したのか」「いつ終わったのか」といった展開で授業は進められました。

写真や具体物(ミヤイリガイ、火炎放射器)、また当時の患者さんの声、新聞なども使い、イメージ豊かに授業を行っていたのが印象的でした。

子どもたちに考えさせる場面(話し合い場面)も用意し、子どもたちも集中し、興味深く授業に取り組んでいました。



授業が終わった後も、遠藤さんの所に多くの子どもがかけ寄り、様々な質問をしていました。

 

ラ・カンパネラ♪

こんにちは。杉浦醫院です。 先日、偶然にも3組の方々が同じ時間帯にご来館頂きました。 1組目は県内の方々で、その中のお一人は地方病経験者でした。 2組目は他県からお越しで、大学で「地方病」を学ばれた研修医の方々。 3組目も他県からお越しで、SNSのおススメで杉浦醫院が紹介されてい...