2023年4月27日木曜日

池のほとりのテーブル

こんにちは。杉浦醫院です。
雨が上がり、本日はとても良いお天気です。
杉浦醫院のお庭の樹木達も、昨日まで降り続いた雨のお陰でしっかり水分を含み、本日は太陽の日差しを浴び、緑が濃く青々と活動的です。

昨日はシラカシのベンチをご紹介しました。
池のほとりにはこのような陶器のテーブルがあります。
杉浦家が使用してきたガーデン用の陶器のテーブルが、当時のまま在り続けます。

池のほとりに、このように場所を設け憩いの場となっています。
近所の子供たちが、学校から帰宅後、友達たちとの集合場所をこの場所にし、テーブルを囲み各自が持参したおやつを食べたり、ゲームをしたり、夕方になると子供たちの元気な声が響き渡り活気があります。
時にはワンちゃんのお散歩の道中の休憩所として活用されています。
ワンちゃんは元気いっぱいですが、お散歩をしている主の腰を下ろす場所として最適ですね。
このように杉浦醫院の日本庭園は、現在公園扱い(遊具はありません)で多くの方々にご利用いただいております。




2023年4月26日水曜日

シラカシ(白樫)

おはようございます。杉浦醫院です。

杉浦醫院資料館を囲んでいる敷地面積が1,000坪。

杉浦家が代々育んできた庭園は、モミジが主体の日本庭園です。

現在もその面影を残しつつ存在し続けています。

昨年度、杉浦醫院庭園の一部に4本の白樫が老木化し伐採を余儀なくされました。

役目を終えた老木が新たに、庭園の幾つかの場所にベンチとして蘇りました。

この場所は資料館をバックに白樫ベンチに座り撮影する方々が多いです

「地方病流行終息宣言の碑」の横にも設けました


2023年4月25日火曜日

リヤカー

おはようございます。杉浦醫院です。

皆さん「リヤカー」をご存じですか?

金属のパイプとタイヤで構成された荷車です。

現在も多岐に渡り活躍しているリヤカーですが、杉浦醫院にも当時使用されていたものが、そのまま存在します。

リヤカーは自転車の後ろに連結したり、人が引いたり、荷物を運ぶための荷車です。

当時杉浦醫院に通院される患者さんの多くは地方病に罹患し、徒歩で通うことも困難な患者さんも多くいました。

地方病に罹患した方がリヤカーに乗り、ご家族の方がリヤカーを引いて通院されていた。というお話を多く聞きます。

リヤカーの形も様々だったと思いますが、当時杉浦醫院の通院手段として活躍していたリヤカーを展示してありますので、ご覧になってください。



2023年4月24日月曜日

新緑

こんにちは。杉浦醫院です。

杉浦邸が新緑に包まれ華やかに彩られています。

江戸の中期から昭和52年まで開業していた杉浦醫院は8代目杉浦健造医師が西洋医学を修めて開業するまで、代々漢方医でした。

ですので杉浦邸の庭園には代々受け継がれてきた薬木や薬草が多いのも特徴です。

新緑と共に薬木・薬草を写真に収めましたが、緑豊かな華やかさを写真でお届けできているのか……ぜひご来館いただき、杉浦邸を探索してみるのもいいかもしれませんね。



ハクウンボク(白雲木)

シャガ(著莪)

カキツバタ(燕子花)


2023年4月21日金曜日

ねじ締まり鍵

おはようございます。杉浦醫院です。

旧病院棟(現在は資料館)の建築は昭和4年(1929年)に建てられました。

歴史的建造物の旧病院棟の窓は、木製の建具に曇りガラスが組み込まれ、ブルーのガラスとのコントラストがとてもハイカラです。

各部屋すべて、曇りガラス・透明ガラス・ブルーガラスで構成されていて、柔らかい日差しを取り込んでいます。

そして鍵も、昔懐かしの鍵!

正式な名称は分かりませんが「ねじ締まり鍵」をクルクルと止まるまで回し続けるのです。

杉浦醫院の各部屋、そして廊下すべてが「ねじ締まり鍵」です。

ご来館者様方も、昔を懐かしみクルクル鍵を回してみたりする方や、初めて見る鍵の仕組みに感動されたりする方も…

現在も杉浦醫院資料館では「ねじ締まり鍵」が活躍しています。


2023年4月19日水曜日

病院棟と母屋を繋ぐ渡り廊下②

おはようございます。杉浦醫院です。

昨日は渡り廊下に設けた展示スペースをご紹介しました。

展示スペースの向かいにある、お部屋をご紹介をさせていただきます。

ガラス窓で仕切られ一見分かりませんが、横開きの扉を開くと……

9代目杉浦三郎医師の唯一のプライベート空間だったのでしょうか、机の上にはタイプライターが置かれ、書籍類も幾つかありました。
引き出しには様々な灰皿が出てきています。
9代目三郎医師は愛煙家だったと言う事もあり、日毎に灰皿を変えながら煙草を楽しまれて居たのかもしれません。
職場と自宅を行き来する、この渡り廊下。
三方の窓ガラスを開け放し、我が家の庭を眺めながら至福の一服…
そんな風景が連想される、三郎医師の書斎兼喫煙ルームです。



2023年4月18日火曜日

病院棟と母屋を繋ぐ渡り廊下

おはようございます。杉浦醫院です。

旧病院棟を現在は「風土伝承館 杉浦醫院」資料館として構え、隣接する母屋は非公開となっております。 

渡り廊下を照らす1か所の照明


この場所は母屋と資料館(旧病院棟)を繋いでいる渡り廊下です。

突き当り正面の扉から先が母屋となり、渡り廊下に1か所だけ灯りを灯している照明器具も当時のまま、現代のLEDの明るさではなく、昔懐かしの暖かみのある灯りを灯しています。

右手は杉浦家の寝具類が詰まった押入れを改修し、貴重な資料を展示するスペースとし生まれ変わりました。

展示スペースの向かいにも当時のままのお部屋が…

とても素敵なお部屋なので、明日ご紹介させて頂きます。





2023年4月17日月曜日

杉浦醫院=森の病院

おはようございます。杉浦醫院です。

この写真は昭和45年(1970年)に撮影した航空写真です。

9代目杉浦三郎医師が昭和52年(1977年)まで醫院をされていた時代、間違いなくこの杉浦邸が存在しました。
東西南北、大きな欅に囲まれ「森の病院」とも言われていた杉浦醫院。
現代は地図アプリがナビゲーションをしてくれ、目的地に到着する便利な時代になりましたが、航空写真が撮られた昭和の時代は存在しません。
遠方から通う患者さんは、この「森」を目印として通院されていたのです。
当時は高い建物はなく、遠くからでも「杉浦醫院=森の病院」が見渡せ、森を目指し真っすぐ真っすぐ、徒歩もしくは戦後以降には電車線を利用しながら、通院をされていたと思われます。
現在は宅地化が進み、近隣に家が立ち並び落葉等の問題から、伐採を余儀なくされました。
10年以上に渡り杉浦邸を「すず木緑化土木」の親方に、年に2回植栽管理をして頂くことにより、現在も当時の面影を残しつつ存在し続けています。

2023年4月14日金曜日

”SEIKOSHA” 古時計

おはようございます。杉浦醫院です。

玄関を入り真正面に構えている、大きな古時計。

こちらはセイコー社で大正時代に製造された置時計です。

昭和52年(1997年)まで間違いなく杉浦醫院で時を刻んできた時計です。

年数を重ね、手入れがされていなかった時計は眠っていました。

振り子も動かず、秒針も時を刻むことなく、この場所に飾りのように置かれていた古時計が現在は蘇り、時を刻んでいます。

古時計が蘇るまでの逸話があるんです。

杉浦醫院旧ブログ「四方山話311話・316話」でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

https://sugiura-iin.blogspot.com/2014/02/311.html

https://sugiura-iin.blogspot.com/2014/02/316.html

平成26年(2014年)に修理をして頂くことによって復活した古時計。

現在は待合室で「カチカチカチ…」と静まり返った部屋で時を刻む秒針の音が響きます。

大正時代から杉浦醫院に存在する古時計。

春の穏やかな陽だまりの中、秒針の音が別世界に入り込むようなそんな感覚を体感することが出来る待合室です。


2023年4月13日木曜日

昭和の時代の番号札

おはようございます。杉浦醫院です。

昨日投稿させて頂いたタイトル「落書き」でも書きました、待合室では納まりきれず庭先にまで列ができた程「地方病」に罹患した方々が殺到した杉浦醫院です。

混雑を避けるための、現代でいう整理券が、ここ杉浦醫院にもありました。

ただしではなくだったのです。

木札で作られた番号札が当時のまま置かれています。


私だけでしょうか…番号が幾つまであるのか気になり並べてみました。
番号が「番」から始まり「四十九番」まであります。抜けてしまっている番号もありましたが…

当時、この木札の番号札を握りしめ、庭先で順番を待っていた方々も多く居たのでしょう。
貴重な資料とし、当時置かれていた場所にそのまま展示してあります。






2023年4月12日水曜日

落書き

杉浦醫院病院棟資料館、正面玄関左手の土壁には、魚の絵が彫られています。



昭和4年(1929年)建築の病院棟は昭和52年(1977年)まで、杉浦醫院9代目杉浦三郎医師の病院棟です。

この魚の絵はいつの時代に彫られたものなのか…戦前なのか…戦後なのか…50年弱この地に病院棟を構えた期間に彫られたもので間違いがありません。

内科医の三郎医師でしたが、この病院に訪れる患者さんの8割以上が「地方病」に罹患した方々が訪れる病院として、先代の8代目杉浦建造医師の時代から有名でした。

朝から地方病に罹った患者さんが杉浦醫院に殺到し、待合室だけでは納まり切れず庭先にまで列ができたそうです。

そんな庭先に並んでいた子供たちが、診察を受けるまでの時間を持て余し、庭先で地面に描く絵では飽き足らず、小石もしくは釘のような物で病院棟の土壁に絵を掘って?描いていたのでしょう…

しかし他所の家に落書きは、現代では犯罪となるケースも多いですが…当時は…?

9代目三郎医師は温厚な先生で有名だったそうです。子供たちが描いた落書きを「上手な絵だね」と評価してあげていたそうです。

そうなると子供たちの絵で四方八方、壁の至る所に落書きが!!三郎先生に褒めてもらいたい一心で描いていた子も居たかもしれません。

現在は漆喰で落書きだらけの壁を塗り替えましたが、正面玄関の魚の落書きだけは当時のまま、壁の塗り替えはせず残しました。

当時の杉浦醫院に通院していた患者さんの風景を、この魚の「落書き」を通し、過去に思いを馳せてご覧になって頂けたらと思います。






2023年4月11日火曜日

たけのこで「春」を感じる杉浦醫院(邸)

おはようございます。杉浦醫院です。

杉浦邸の池のほとりに竹林があります。

この時期になると春の訪れを感じさせる「たけのこ」も元気に育っております。

しかし成長も早く、すぐに竹になってしまうので生の「たけのこ」を楽しむのは限られた期間です。まさに、今がベストの期間なのです!!!

竹林を生かしながら必要ではない場所に生えてきた、竹になる前の「たけのこ」を間引きの意味で堀り、食用として春を感じながら頂きます。

今年も館長に「たけのこ」を掘ってもらいます
ひと思いにスコップを差し込みます

「たけのこ」の収穫です

手慣れたもので無駄な動き一切なく
「たけのこ」の収穫を行いました


2023年4月10日月曜日

ようこそ杉浦醫院資料館へ!入口ご案内

こんにちは。杉浦醫院です。

杉浦醫院元病院棟  
資料館の正面

正面玄関にもっと近く寄ってみます

1000坪ある杉浦邸の敷地。お庭は自然で溢れています。

そんな自然いっぱいのお庭に猫ちゃんもお散歩に来ます。数年前までは開館時間は玄関を全開に解放し、来館者様がいつでも入っていただけるようなシステムをとっていましたが…

資料館の中に猫ちゃんもお散歩にやってきて、資料館内で私とバッチリ目が合って両者驚く!!なんて事がしばしば。

猫ちゃん、驚かせてゴメンナサイ…猫ちゃんにはお庭だけのお散歩にして頂き、このような表示を玄関先に張り出し、来館者様には玄関を開けて入っていただくシステムを取っております。

そして館内に入っていただくと人感センサーで、館内に響き渡るインターホンが鳴ります。資料館内の事務所に居る館長、もしくは職員がお迎えします。

インターホンを聞きつけ、資料館の一室を事務所に
構え、その部屋から素早い対応で館長がお出迎えです。

杉浦醫院資料館に来たはいいが、ここで間違いない?入っていいのかな?そんな不安を感じる方もいらっしゃったので、この場をかりてご案内させて頂きました。


 




2023年4月6日木曜日

春爛漫の杉浦邸

おはようございます。

暖かな陽気に包まれ、杉浦醫院のお庭も活動的です。

そんな庭園の病院棟資料館の向かいに、ひっそりと佇む横長の石碑「地方病流行終息宣言の碑」があります。




明治16年(1881年)旧春日居村の嘆願から始まり、山梨県旧25市町村による地方病終息に向けての取り組みが、平成8年(1996年)の終息宣言まで115年の歳月がかかりました。
県内の有病地域25市町村で取り組んだ「山梨県地方病撲滅協力会」は終息の碑を建立し解散となりました。
地方病とは…?
流行…?終息宣言…?解散…?
ご関心のある方はぜひ、このまま杉浦醫院HPをご覧ください。
トップページより、詳細な情報を読み解く事ができます。


2023年4月5日水曜日

ホタルVSザリガニ

おはようございます。

年間を通し杉浦邸の池の管理を館長が行っています。

管理とは…どのような事をしているのかと言うと…ザリガニとの闘い!!

外来種アメリカザリガニが池を独占しており、せっかく放流したホタルの幼虫を食べてしまう恐れがあります。

ホタルの放流をきっかけに、ザリガニ捕獲が今年も始まります。

煮干しを忍び込ませ、ザリガニ捕獲のためのカゴ仕掛け網。



池にカゴ仕掛け網を6か所仕掛ける、館長。
熟練の技でしょうか…ザリガニがいそうなポイントに仕掛けるのです。

ザリガニが30匹以上!
ドジョウが1匹!

日々この量のザリガニを捕獲しております。夕方仕掛けて、翌朝にはこれだけの量が…
秋には、丸々大きく太った真っ赤なザリガニに成長となります。

初夏にホタルが舞うように~ホタルの成長を願いながら、日々の池の管理も怠りません!

2023年4月4日火曜日

ホタル幼虫放流式


おはようございます。

2023.3.28に昭和町ホタル愛護会の皆様による「ホタル放流式」が杉浦邸にある池で行われました。

ホタル愛護会会長・会員の皆様。昭和町長・教育長
をはじめ皆様にご参加頂き放流式が行われました。

比較的、杉浦邸を囲んでいる板塀が夜の街頭や、車のヘッドライトを遮断し、夜の暗さを演出できる場所とし、10年ほど前から毎年ホタルの幼虫が放流されています。

ホタルの幼虫です。大きい幼虫ですと全長2㎝ほど。

池に放った幼虫が4月中旬から下旬に水中から這い上がり、上陸し繭になり成虫(ホタル)となります。この一連が行われ、ホタルが舞うのは5月中旬から下旬ころと思われます。

ホタルが舞い始めましたら、ご報告させて頂きますね。


ホタルの幼虫が、水中から上陸し池周りで繭になります。間違って繭を踏んでしまわないようにポールを置くことで、これ以上先は進入禁止と注意喚起をし、ホタルが舞うのを楽しみに待ちたいと思います。





2023年4月3日月曜日

2023.4.3 新年度スタート!

おはようございます。

日頃より杉浦醫院ホームページをご覧いただき誠に有難うございます。

本日より新年度を迎え、ここ風土伝承館 杉浦醫院も新たな試みとして!!!

〇四季折々の杉浦邸の庭園の様子

〇杉浦醫院で定期的に行われている行事の様子

〇ご来館いただいた、ご来館者様のご紹介

など、日々の杉浦醫院の様子を平日をメインとし更新してまいります。


2023.3.28に満開を迎えた、資料館前に根を張る桜を撮影したものです。

本日の杉浦邸の桜は……満開を終え「こぼれ桜」となり、少し風が吹くと花びらが舞い散り「桜吹雪」となっており、とても風情があり見応えがあります。

日本人の心をとらえてやまない桜。

その開花を春の訪れと感じる方も多いかと思います。

杉浦醫院も春を迎え、今年度も変わらず多くのご来館者様とお会い出来る日をお待ちしております。




ラ・カンパネラ♪

こんにちは。杉浦醫院です。 先日、偶然にも3組の方々が同じ時間帯にご来館頂きました。 1組目は県内の方々で、その中のお一人は地方病経験者でした。 2組目は他県からお越しで、大学で「地方病」を学ばれた研修医の方々。 3組目も他県からお越しで、SNSのおススメで杉浦醫院が紹介されてい...