2022年12月22日木曜日

今年も出前授業しています!

             ―近隣市町 8校19クラス―

今年度は新たに若草小学校が加わり、8校18クラスで授業を行いました。(訪問校はブログ11月参照)

教えたい事、話したい事はたくさんあるのですが、1時間の授業ですのでなかなか大変です。「ねらうべき点」は絞らざるを得ません。

「地方病はどんな病気なのか」「どうやってやっつけたのか」

「いつ終わったのか」

この3点を授業の中でおさえることにしています。 

また、当時の写真や具体物(ミヤイリガイ・火炎放射器・当時の注射器など)を持ち込み、子供に興味関心を持たせる工夫をします。殺貝活動に使った火炎放射器など見せると、「なんだー」「すげー」子供たちの歓声が聞こえます。

双葉東小(火炎放射器)


授業の導入(はじめ)や終末(終わり)も大切です。「まず、今日の勉強の主役、主人公を見せるね」と、ミヤイリガイを導入に使います。「何だこれは?」子供たちも疑問を持ちます。終わりは、フィリピンの子供の写真(お腹が膨らんだ)を見せ「世界には、まだまだ患者さんがいるんだよ」と、世界に目を向けさせ授業を終わります。

双葉東小(ミヤイリガイ)

教え込みの授業にならないように、「このセルカリア(幼虫)どうやって体に入るのだろう?」「ミヤイリガイどうやってやっつける?」など、考えさせる場面(話し合いの場面)を必ず入れるようにしています。また、それぞれの地域の素材(例えば、旧田富町は臼井沼、旧若草町は小野徹先生)を入れるようにします。

黒板にチョークで書く時間がもったいないので、事前にカードを用意して、カードと写真を黒板に貼っていくという、何ともアナログな授業です。パソコンを使うと前の映像や文字は残りません。黒板を使うと、今日勉強したことが一目瞭然! 黒板を見ながら今日の授業のまとめをします。

いつも思うことですが、どの学校、どのクラスでも子供たちは集中して授業に取り組んでくれます。杉山なかさんの話(山梨県初の病理解剖)や三神三朗先生の話(飼猫の姫ちゃんの解剖)など、食い入るように話を聞いてくれます。

私自身、授業[をしながら、また子供たちの様子や発言内容をききながら .地方病の教材の持つ力や奥深さを感じています。



若草小授業の様子

2022年12月15日木曜日

社会科見学

     町内3校(常永小・西条小・押原小学校)

11月19日に常永小学校、11月25日押原小学校、11月28日西条小学校、町内3校の4年生が社会科見学で当醫院に来ました。常永小と押原小はバスを使い時間差で、西条小学校は徒歩です。

 町内の学校は地方病の学習に5、6時間余り使っています。事前に先生方と相談して、私は導入の1時間(一番はじめの授業)をさせていただいています。

各校とも滞在時間は1時間、まず、私から40分ほど話をして、その後、館内見学という流れになっています。

私が話す40分の内容は、

「地方病とはどんな病気なのか」「杉浦醫院はどんな病院なのか」

               という2点をおさえることにしています。

常永小

「地方病ってこんなにお腹が大きくなる病気なんだよ!」「その原因は日本住血吸虫という虫」この2点を写真を見せ確認し、次は「卵→ミラシジウム→ミヤイリガイ(中間宿主)→セルカリア→体内(終宿主)」という住血吸虫のライフサイクルを教えます。

その過程で、杉山なかさんの話(山梨県初の病理解剖を願い出た人)や三神三朗先生が飼い猫を解剖して日本住血吸虫を発見したことなどを話します。

次には、杉浦醫院は地方病の病院と言われ多くの患者さんが来たこと、また杉浦健造、杉浦三郎先生は地方病の神様と呼ばれ、多くの患者さんを救ったことを話します 

「杉浦醫院で見つけよう」

 さあ、次は館内見学です。子供たちに興味関心を持たせるため「杉浦醫院で見つけよう!」(上の用紙)を配り、「全部見つけることができるといいね!」さあ見学開始です。

「あったあった」「みんな見つけたよ!」

子供たちも楽しそうに館内を探検していました。

押原小

西条小


ラ・カンパネラ♪

こんにちは。杉浦醫院です。 先日、偶然にも3組の方々が同じ時間帯にご来館頂きました。 1組目は県内の方々で、その中のお一人は地方病経験者でした。 2組目は他県からお越しで、大学で「地方病」を学ばれた研修医の方々。 3組目も他県からお越しで、SNSのおススメで杉浦醫院が紹介されてい...