2020年10月29日木曜日

「地方病治療、研究に尽力 杉浦三郎(昭和町)」

 

 - 山梨日日新聞に掲載!- 

  山梨日日新聞に「今を創った続・山梨の先人」という連載記事があります。これまで に、古屋徳兵衛(百貨店松屋の創業者)、米長邦雄(永世棋聖)、小川正子(ハンセン病治療に尽)、小池国三(山一証券創業者)が取り上げられましたが、9月29日の5回目に「地方病治療、研究に尽力 杉浦三郎(昭和町出身)」という見出しで杉浦三郎先生が掲載されました。
  “地域の安心 生涯ささげる”という見出しで、三郎先生の年表、患者を診察する三郎先生の写真や杉浦醫院の外観、診察室の写真などが掲載され、治療法の確立と感染予防に生涯をささげた三郎先生の人となりや業績が詳しく紹介されています。当醫院でも度々お世話になっている梶原徳昭さん(元県衛生公害研究所職員)や加茂悦爾さん(巨摩共立病院名誉院長)、また、中野良男さん(前館長)、清水久雄さん(昭和町)のインタビューも載っています。 
  健造先生に比べ、あまり光があたらなかった三郎先生が、地元新聞にこういう形で紹介 されたことは大きな意味があることだと感じています。 この新聞を読んで来館される方も多く、うれしく思っています。

2020年10月11日日曜日

『伊賀の影丸(横山光輝)』『忍法秘話(白土三平)』に地方病が!

 


 私たちにとって少年サンデーに載っていた『伊賀の影丸(横山光輝)』は毎回楽しみに読んだマンガです。先日来館者から「伊賀の影丸に地方病のことが載っていましたとね」と言われ「えー???」。

調べてみると、第6巻の「地獄谷金山」の中に地方病について次のような記述がありました。

『伊賀の影丸』
 隠し金山のことを知った男が殺され、その男の人相、風体からどこの土地の男か調べることになり、その男の死体を調べた所「この男は甲府病にかかっております」「ごらんなされ。この男の異常な腹、これは甲府地方でよく見かける風土病でござる」「けものでも人間でもこのようになって死んでいく。せっ者 甲府にいた時にたびたび見かけました」といった内容で、“甲府病”といった名称で記述されていました。

また、白土三平の『忍法秘話4・スガルの死』にも広島県片山地方での日本住血吸虫病のことが載っています。

『忍法秘話』
 百姓女に化け、その正体を見破られた赤目のスガルが、おそれ沼に敵をおびき出し闘うが死に果ててしまう。その後、おそれ沼で戦った刺客たちも一人二人と亡くなっていく。おそれ沼はミヤイリ貝の生息地で、刺客たちは日本住血吸血病で亡くなったという設定になっています。最後に「この年、さいごの1人も死んだ。昔から、多くの人々の命をうばった片山病とよばれる風土病が、カタヤマ貝(ミヤイリ貝)を中間宿主とする日本住血吸虫という寄生虫によっておこることが発見されたのは、明治37年になってからのことである。・・・・・」といった文章が付け足しされています。

             


こうしたマンガや映画といったサブカルチャーの中で地方病が取り上げられる事もあるかと思います。何か情報がありましたら、是非お知らせいただければ幸いです。

 

ラ・カンパネラ♪

こんにちは。杉浦醫院です。 先日、偶然にも3組の方々が同じ時間帯にご来館頂きました。 1組目は県内の方々で、その中のお一人は地方病経験者でした。 2組目は他県からお越しで、大学で「地方病」を学ばれた研修医の方々。 3組目も他県からお越しで、SNSのおススメで杉浦醫院が紹介されてい...