教科書に地方病は載っているのか?
-県内社会科副読本の調査 -
現在、山梨県内の社会科副読本(各市町村教育委員会で作成、3・4年生で使用)には「地方病」についての記載はあるのか?かつて有病地であった県内市町村に次のアンケート調査をしてみました。
※地方病の有病地だった所
・11市町村
甲府市、山梨市、韮崎市、笛吹市、甲斐市、昭和町、中央市、南アルプス市、市川三郷町、富士川町、身延町
・合併前25市町村
甲府市、中道町、山梨市、韮崎市、春日居町、石和町、御坂町、一宮町、八代町、境川村、竜王町、敷島町、双葉町、昭和町、玉穂町、田富町、豊富村、八田村、白根町、若草町、櫛形町、甲西町、三珠町、増穂町、中富町
①現在使用している社会科副読本(3,4年副読本)に「地方病」についての記載がありますか。
② 市町村合併前の社会科副読本(3,4年副読本)に「地方病」についての記載はありますか.
○回答結果
①現在使用の副読本では 11市町村のうち5市町村で掲載!
記載があった市町村は、甲府市・甲斐市・昭和町・中央市・笛吹市の5市町村。中央市では4ページ、昭和町では10ページを使い地方病について学習しているのが目立ちます。
②合併前の副読本では、25市町村のうち6市町村で掲載!
記載があった市町村は、甲府市・竜王町・双葉町・玉穂町・田富町・昭和町の6市町村のみでした。
有病地であるにもかかわらず、副読本に地方病についての記載がない市町村が多いことがわかりました。教科書(副読本)が作られたのが昭和40、50年代頃ですので、当時はまだ地方病に苦しむ患者の方々も多くいた時代です。教科書に載せることに抵抗感があったことも考えられます。
それにしても、思ったより地方病が子どもたち教えられていない事実に、少し困惑しました。