2022年1月6日木曜日

グランドピアノの調律

  上皇様誕生を記念した貴重なピアノ(全国に三台)

 「杉浦醫院だより2020年6月号」でもお知らせした本館のお宝ピアノです。

 日本楽器製造(現ヤマハ)が「山葉ピアノ」の商標で製造したピアノです。杉浦三郎先生が娘たちのために当時1450円で購入、昭和9年(1934年)に納品されています。支柱は優雅な曲線で、譜面台には菊の紋章と鳳凰が彫ってあり、白鍵の表面は象牙が使われています。

 静岡県富士市の調律師辻村晴男氏が知人を通して、このピアノの存在を知り、6年前に無償で調律作業を行ってくれました。以来年1回、富士市から出張してピアノの調律を行っていただいています。

ピアノは88個の鍵盤と弦(3本・264本)など多くのパーツに分かれています。

まずは、ピアノから鍵盤部分を出してチェック。今回はハンマーのあたる部分のフェルトが摩耗していたので変えてくれました。鍵盤と連動したハンマーが弦をたたいて音を出すので、そのタッチの調整やハンマーのリリースの深さなどの調整をします。次に、調律作業(チューニング)です。中央部分の平均音律を決め、1鍵盤につき3本の弦をゆるめたり、ひっぱったりして一つ一つ音を聴きながら調整していきます。

作業時間2時間余り、ようやく作業は終わりました。私もはじめてこうした作業を間近で見ましたが、実に繊細な仕事ぶりに驚きました。

この貴重なピアノを昭和町内の方々にも気軽に触れてほしいと思っています。

鍵盤部分の取り外し








フェルト交換


調律(チューニング)

0 件のコメント:

コメントを投稿

第4回地方病を語る会

こんにちは。杉浦醫院です。  9月28日(日)に行われた「地方病を語る会」。 第4回目を迎え、ゲストお二人に地方病体験談をお話し頂きました。 お一人目のゲストは「チョービョーの思いで」*当時八田村地域では(地方病→チョービョーと呼んでいたそうです) ・セギの水には絶対触れなかった...