毎年、昭和町の小学校3校(押原小・西条小・常永小)の4年生は社会科見学で杉浦醫院に来ます。今年はコロナの影響で、西条小と押原小はクラスごとで来館、常永小は私が出張授業をすることにしました。
常永小の授業
当日は4年生の3クラスで、地方病についての授業をさせてもらいました。昭和町の3校は地方病の勉強を9時間余り行っているので、事前に担任の先生と打ち合わせをして、「地方病とはどんな病気なのか」「杉浦医院はどんな病院なのか」、この2点を当日は押さえることにし授業に臨みました。
お腹が膨らんだ患者さん、日本住血吸虫、セルカリア(幼虫)、杉浦健造、三郎先生の写真や、ミヤイリガイやカワニナ、火焔放射器、注射器、注射針などの具体物を教室に持ち込み授業を進めました。 「地方病の勉強の主役はこれです。これはなにかな?」
“虫、貝、寄生虫、住血吸虫・・・・”
「このセルカリアはどうやって 体の中に入ったと思いますか?」
“口から、傷口から、おへそ、鼻から、皮膚から・・”
思った以上に様々な発言もあり、私自身が楽しく授業ができました。
自ら解剖を申し出た杉山なかさんの話、愛猫を解剖し住血吸虫を見つけた三神三朗先生の話、杉浦三郎先生が玄関の落書きを褒めたら壁が落書きだらけになった話など・・・子どもたちも集中して授業に取り組んでいました。
地方病は子どもたちにとっては興味、関心のある学習であること、地方病の教材の持つ力を、私自身が再認識しました。
授業後の日曜日には、常永小の子どもたちが杉浦醫院に大勢見学に来てくれました。うれしい事です。
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