―近隣市町 8校19クラス―
今年度は新たに若草小学校が加わり、8校18クラスで授業を行いました。(訪問校はブログ11月参照)
教えたい事、話したい事はたくさんあるのですが、1時間の授業ですのでなかなか大変です。「ねらうべき点」は絞らざるを得ません。
「地方病はどんな病気なのか」「どうやってやっつけたのか」
「いつ終わったのか」
この3点を授業の中でおさえることにしています。
また、当時の写真や具体物(ミヤイリガイ・火炎放射器・当時の注射器など)を持ち込み、子供に興味関心を持たせる工夫をします。殺貝活動に使った火炎放射器など見せると、「なんだー」「すげー」子供たちの歓声が聞こえます。
双葉東小(火炎放射器) |
授業の導入(はじめ)や終末(終わり)も大切です。「まず、今日の勉強の主役、主人公を見せるね」と、ミヤイリガイを導入に使います。「何だこれは?」子供たちも疑問を持ちます。終わりは、フィリピンの子供の写真(お腹が膨らんだ)を見せ「世界には、まだまだ患者さんがいるんだよ」と、世界に目を向けさせ授業を終わります。
双葉東小(ミヤイリガイ) |
教え込みの授業にならないように、「このセルカリア(幼虫)どうやって体に入るのだろう?」「ミヤイリガイどうやってやっつける?」など、考えさせる場面(話し合いの場面)を必ず入れるようにしています。また、それぞれの地域の素材(例えば、旧田富町は臼井沼、旧若草町は小野徹先生)を入れるようにします。
黒板にチョークで書く時間がもったいないので、事前にカードを用意して、カードと写真を黒板に貼っていくという、何ともアナログな授業です。パソコンを使うと前の映像や文字は残りません。黒板を使うと、今日勉強したことが一目瞭然! 黒板を見ながら今日の授業のまとめをします。
いつも思うことですが、どの学校、どのクラスでも子供たちは集中して授業に取り組んでくれます。杉山なかさんの話(山梨県初の病理解剖)や三神三朗先生の話(飼猫の姫ちゃんの解剖)など、食い入るように話を聞いてくれます。
私自身、授業[をしながら、また子供たちの様子や発言内容をききながら .地方病の教材の持つ力や奥深さを感じています。