2021年4月9日金曜日

ホタルの幼虫を放流しました

 3月下旬に、杉浦醫院の池に200匹余りのホタルの幼虫を放流しました。

ホタルの幼虫
「ゲンジボタルの一生」を少し説明しますと、大きくなった幼虫は4月の終わりから5月に水から岸に上がり、土の中で蛹(さなぎ)になるための部屋をつくります。上陸して約1か月後、土の中の幼虫は蛹になり、それから10日ほどでカラを破って成虫になり飛び出します! 光を放って飛ぶ成虫は、草のツユを飲むだけで、せいぜい命は2週間です。

            5月下旬から6月上旬かな?

そっと池に

 昨年度、杉浦醫院の池では、5月下旬から6月上旬にかけてホタルは飛んでいましたが、今年はどうでしょうか? 幼虫のえさのカワニナを与えたり、ザリガニ取り(カワニナを食べてしまう)など環境をしっかり整え、今年も多くのホタルが舞う姿を見たいものです。

   少し昭和町のホタルの歴史を振り返ってみましょう。昭和5年に、鎌田川の源氏ボタルが天然記念物として国の指定を受けます。それは飛び交うホタルの数が多く範囲も広いこと、またホタルの体も大きくきれいに光っていたからでした。翌年から「蛍まつり」が行われます。ホタル小唄やホタル舞踊などの発表会が行われ、臨時列車や臨時バスも出て、初夏の甲府盆地の風物詩として多くの見物客でにぎわいました。

昭和23年「蛍まつり」の俳句入選作 

「通り抜け出来ぬ騒ぎや蛍狩り」「金髪の客も交じりてほたる狩り」

「鑑賞の幾団体や鎌田川」

昭和30年代になるとミヤイリガイ殺貝活動などでほたるの発生数が激減しました。この減少を食い止めようと昭和35年に「天然記念物源氏蛍保護会」が組織され積極的な保護活動が始まり,その後、昭和63年に発足した「昭和町源氏ホタル愛護会」が保護活動等を担うようになり、今日に至っています。

その後の活動の様子は「昭和町源氏ホタル愛護会30周年記念誌 源氏ホタルと昭和町」(昭和町源氏ホタル愛護会編集・平成30年発行)をご覧下さい。



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