2022年12月15日木曜日

社会科見学

     町内3校(常永小・西条小・押原小学校)

11月19日に常永小学校、11月25日押原小学校、11月28日西条小学校、町内3校の4年生が社会科見学で当醫院に来ました。常永小と押原小はバスを使い時間差で、西条小学校は徒歩です。

 町内の学校は地方病の学習に5、6時間余り使っています。事前に先生方と相談して、私は導入の1時間(一番はじめの授業)をさせていただいています。

各校とも滞在時間は1時間、まず、私から40分ほど話をして、その後、館内見学という流れになっています。

私が話す40分の内容は、

「地方病とはどんな病気なのか」「杉浦醫院はどんな病院なのか」

               という2点をおさえることにしています。

常永小

「地方病ってこんなにお腹が大きくなる病気なんだよ!」「その原因は日本住血吸虫という虫」この2点を写真を見せ確認し、次は「卵→ミラシジウム→ミヤイリガイ(中間宿主)→セルカリア→体内(終宿主)」という住血吸虫のライフサイクルを教えます。

その過程で、杉山なかさんの話(山梨県初の病理解剖を願い出た人)や三神三朗先生が飼い猫を解剖して日本住血吸虫を発見したことなどを話します。

次には、杉浦醫院は地方病の病院と言われ多くの患者さんが来たこと、また杉浦健造、杉浦三郎先生は地方病の神様と呼ばれ、多くの患者さんを救ったことを話します 

「杉浦醫院で見つけよう」

 さあ、次は館内見学です。子供たちに興味関心を持たせるため「杉浦醫院で見つけよう!」(上の用紙)を配り、「全部見つけることができるといいね!」さあ見学開始です。

「あったあった」「みんな見つけたよ!」

子供たちも楽しそうに館内を探検していました。

押原小

西条小


2022年11月17日木曜日

貴重な資料!

  「タダイマ コツカイニ  テイシツシタ」

               (只今 国会に提出した) 

   内田常雄氏から小野徹氏に速達電報が!

               (寄生虫予防法改正案提出)

 南アルプス市(旧若草町鏡中条)に小野醫院があります。釜無川を挟んで、東の杉浦醫院、西の小野醫院と言われ、地方病の名医と呼ばれた小野徹医師の病院です。小野徹氏(1875年~1971年)は、明治32年(1899年)に鏡中条で医院を開業し、地方病の臨床研究と原因究明に努めた医師です。

山梨県の地方病対策の中心的役割を担い、山梨県地方病撲滅協力会初代会長を務め、山梨県の医師会会長などの要職も歴任しました。特に、当時代議士の内田常雄氏(後に厚生大臣)と協力し、政府、国会を動かし寄生虫予防法の改正を図り、用水路のコンクリート化などの施策を促進しました

  昨年度、小野醫院に訪問させていただき、いくつか資料を譲り受けました。(ブログ2021年11月参照) その中にこんな貴重な資料が見つかりました。下の電報です。


ウチダツネオ氏からオノテツ宛の「電報」で、カタカナ表示です。全文を紹介します。

「地方病対策推進につき、党内をまとめ、われ提案者となり、寄生虫予防法改正案として、只今国会に提出した。関係者にお伝え勾う。」 期日は昭和31年4月24日となっています

実は、それ以前の4月17日、23日にも小野徹宛の手紙が送られています。

17日の手紙には「地方病対策コンクリートと溝渠助成の推進策として、小生が主導して同封のような寄生虫病予防法の改正案を党内でまとめ、何とか本国会に提案して成立せしめたく、本日政務調査会にかけました」と文言があり、これによって、「コンクリート化の年次計画を作らせること、補助率を引き上げられること、予算をたくさん取ることが可能になる」と伝えています。

4月17日の手紙(一部)


23日の文書には「大蔵省が大反対やら、泣きを入れて来て居りますし・・・・・むずかしい状況にはありますが、なんとか上程になるよう尽力中であります」と書かれています。 

そして、冒頭の「速達電報」(国会に提出)になるわけです。

小野徹氏と内田常雄氏との関係を整理しますと、まずは、遠い親戚筋にあたります。内田氏が昭和27年の衆議院選に出馬する際、小野氏に協力をお願いに行ったそうです。その折りに小野氏が、内田氏が地方病の撲滅対策をしっかり取り組んでくれるならという条件で、内田氏への協力を引き受けたそうです。そんな経過があり、内田氏は約束を守るべく奮闘していたのでしょう。

小野氏はその後、内田氏の選挙事務長や後援会長を引き受け積極的に内田氏を支援しました。内田氏は当選すること9回、昭和45年佐藤内閣で厚生大臣になります。

小野氏は、「内田が代議士に当選してくれてよかった。山梨県の地方病の撲滅を50年は早めることができた」と身内や周囲の者に語っていたといいます。内田氏も小野氏との約束は終生守り、地方病対策には全力で取り組んだそうです。

2022年10月22日土曜日

地方病教育推進研究会

 会員募集中!

             「地方病教育推進研究会」(仮称)

「杉浦醫院だより8月号NO27」で掲載した「夏休み自由研究学習会」の講師である遠藤美樹先生が中心となり、「地方病教育推進研究会」(仮称)発足の準備を進めています。

 会則に書かれた目的・事業内容を紹介します。

目的

山梨家にかつて流行した地方病は、約25年前に山梨県知事より流行の終息宣言が出された。以後、地方病の様子を伝える機会が減少し資料も少なくなってきている。また、学校でも伝える機会が減少しつつある。

そこで地方病の歴史を残し次世代に伝え、また、いまだこの病気で苦しんでいる国々の人々に何ができるかを考えることを目的として本会を設立する。

事業内容

(1)  山梨家でかつて流行した地方病(日本住血吸虫症)の歴史を後世に残すために資料の収集及び整理を行う

(2)  教育機関の児童生徒に地方病に関して教育活動を行う。

(3)  地方病研究者からの知見を学ぶための研修を行う。


 当館(杉浦醫院)にとっても、こういう研究会ができることはうれしいことです。全面的に協力、援助していきたいと思っています。


 現在会員を募集中です。

 会費なし、年間数回の研究会。無理なく参加できるかと思います。

 一般の方々の入会も歓迎するとのことです。

   問い合わせ先

   遠藤美樹さん(事務局・080-5013-6987)に連絡を!

 

 

 


 

 


 

 

 

 

 

 


 

2022年9月26日月曜日

第81回日本公衆衛生学会総会 開催

  10月7日(金)から9日(日)まで、YCC県民文化ホールに於いて第81回日本公衆衛生学会総会が開催されます。全国から4000人余りの参加がある大きな総会です。

 3日間の開催中、学会長講演、特別講演、シンポジウム、市民公開講座、自由集会、公募シンポジウムなど、さまざまなセッションが持たれます。

その一つに、 

  特別企画 「語り継ぐ山梨県の地方病との闘い 日本住血吸虫症」                                                                が行われます。(下記チラシ)



特別企画シンポジウムの「地方病制圧の歴史と記憶」は学会員のみ参加です。

 市民参加型交流プログラム「語り継ぐ、山梨県の地方病(日本住血吸虫症)制圧の歴史」(会場:山梨県立図書館交流ルーム102)は、一般の方も参加できますので、興味関心のある方はお越しください。

 また、甲府駅北口ペデストリアンデッキでは、特別展示「地方病と闘った人々」と題して地方病制圧への軌跡辿るパネル展示も行われています。

 8日(土)には、『地方病との斗い』の映画も上映します。(会場:山梨県立図書館多目的ホール18:30分~19:30)




 

 

2022年9月15日木曜日

今年度の出前授業

     ―8校18クラスで行います!―

昭和町3校(押原小・西条小・常永小)の児童(4年生)は社会科見学で当館に来ます。


  私が学校へ出向き、授業をさせていただく出前授業は、今年度は新たに南アルプス市の若草小学校を加え、8校20クラスになりました。対象学年は4年生です。

 現在、各学校と日程を調整中です。 

    

 市町村

 学校名

 クラス数

昭和町

 押原小学校

2クラス                             社会科見学来館

 

 西条小学校

1クラス 

  社会科見学来館

 

 常永小学校

3クラス 

  社会科見学来館

中央市

 田富小学校

2クラス出前授業

 

 田富南小学校

1クラス出前授業

 

 田富北小学校

2クラス出前授業

 

 三村小学校

2クラス出前授業

 

 玉穂南小学校

2クラス出前授業

甲斐市

 双葉東小学校

4クラス出前授業

 

 竜王北小学校

2クラス出前授業

南アルプス市

 若草小学校

3クラス出前授業

  

  10月、11月、12月と「出前授業」のため、忙しい日が続きます。

 基本的には、クラスごとに授業をさせていただいているので、双葉東小の4クラスは大変ですので、2日に分けて授業をします。

 15クラス(昨年度)も回ると、クラスも様々・・・それぞれ特徴(雰囲気)があり、楽しく授業をしています。

 授業の様子は、後日「杉浦醫院だより」やブログで紹介します。

        

 


2022年8月29日月曜日

夏休み自由研究(地方病)学習会

   =元教師(遠藤美樹さん)がポイントをアドバイス=

 7月29日(金)に、町内4人の児童が参加して行われました。(当日体調を崩し欠席2名)
 まず、私が館内を案内しながら杉浦醫院の概要など説明しました。

配布資料



 続いて遠藤先生のお話です。まず地方病とはどんな病気なのか?写真など提示してわかりやすい説明がありました。

次は、「自由研究の題、テーマの設定」の話(例えば「地方病の歴史」「地方病とはどんな病気」「現在の日本住血吸虫症の様子」など)、そして「自由研究の構成」について話を進めます。(1)題(2)選んだ理由(3)調べる内容や方法(インターネット・見学・インタビュー・図書館で)(4)調べた結果(5)まとめ(模造紙・ノートや新聞形式)についても話がありました。    

子どもたちも熱心にメモを取りながら、また時折質問も出て真剣な面持ちで遠藤先生の話を聞いていました。

4人の児童は、夏休み期間中は杉浦醫院への来館は「無料パス!」何回来てもOKです。さて、どんな研究になるのか 楽しみです!

2022年8月9日火曜日

演劇公演

   地方病を題材に!

一本の槍」  ―地方病とたたかった人たち

「杉浦醫院だより」16号でも紹介しましたが、2021年9月、東京池袋映画祭が行われました。その公演の中で、「鳥と舟」(代表青井直人)という演劇グループが、地方病を取り上げた劇(「一本の槍」「瓦の石」)を演じ好評を得たようです。

 2022年6月には、青森八戸のポータルミュージアムで、「一本の槍」が再上映されました。

 パンフレットから 劇の内容を紹介します。

「―この病気を解き明かすために、私の体を解剖してくきださい―

 自らが、あるいは近しい誰かが、地方病になってしまった3人の女性の物語です。貧しい農民として自然と共に生きながら、彼女たちは、「誰か」のために選択します。その選択こそがたたかいであり、受け継がれていく思いとなります。悠久の時を経て空の上から見つめると、火花のようにはじけるその想いの伝播が一本の槍に見えるようです。想い「が」繋がる、物語です。」

                      

 先日、代表の青井さんから「青森公演もとても好評でした」という連絡をいただきました。

この劇団「鳥と舟」は、東京で活動する20代を中心とした劇団で、2019年に結成され「人の想いを紡ぐ」をモットーに人間ドラマを描くことを目標にしています。

池袋公演、青森公演の前には、杉浦醫院にも劇団員に方々が訪れ、とても熱心に見学し、2階の資料などにも目を通していきました。

「地方病の中心地、山梨でも公演できたら!」と思っています。

 

「夏休み自由研究教室」ありがとうございました。

こんにちは。杉浦醫院です。 先日行われました、夏休み自由研究教室。 昭和町・中央市の小学生・中学生・保護者の皆様、みなさんで学ぶ自由研究教室となりました。 講師の遠藤美樹(よしき)先生より、自由研究「地方病」の取り組み方のヒントを沢山もらえたと思います。 さあ!夏休みも間近!自由...