2020年9月26日土曜日

教科書に地方病は載っているのか?

教科書に地方病は載っているのか? 

-県内社会科副読本の調査 - 

 現在、山梨県内の社会科副読本(各市町村教育委員会で作成、3・4年生で使用)には「地方病」についての記載はあるのか?かつて有病地であった県内市町村に次のアンケート調査をしてみました。

 ※地方病の有病地だった所

  ・11市町村

   甲府市、山梨市、韮崎市、笛吹市、甲斐市、昭和町、中央市、南アルプス市、市川三郷町、富士川町、身延町

  ・合併前25市町村

   甲府市、中道町、山梨市、韮崎市、春日居町、石和町、御坂町、一宮町、八代町、境川村、竜王町、敷島町、双葉町、昭和町、玉穂町、田富町、豊富村、八田村、白根町、若草町、櫛形町、甲西町、三珠町、増穂町、中富町 

現在使用している社会科副読本(3,4年副読本)に「地方病」についての記載がありますか。

   市町村合併前の社会科副読本(3,4年副読本)に「地方病」についての記載はありますか.

○回答結果

現在使用の副読本では 11市町村のうち5市町村で掲載!

記載があった市町村は、甲府市・甲斐市・昭和町・中央市・笛吹市の5市町村。中央市では4ページ、昭和町では10ページを使い地方病について学習しているのが目立ちます。

②合併前の副読本では、25市町村のうち6市町村で掲載!

    記載があった市町村は、甲府市・竜王町・双葉町・玉穂町・田富町・昭和町の6市町村のみでした。

  有病地であるにもかかわらず、副読本に地方病についての記載がない市町村が多いことがわかりました。教科書(副読本)が作られたのが昭和40、50年代頃ですので、当時はまだ地方病に苦しむ患者の方々も多くいた時代です。教科書に載せることに抵抗感があったことも考えられます。

それにしても、思ったより地方病が子どもたち教えられていない事実に、少し困惑しました。

2020年9月10日木曜日

「モトツーリング」(内外出版社)に掲載

 杉浦醫院が4ページ紹介!

  5月に内外出版社の方がお二人来館され、2時間余りじっくりと地方病の歴史や当館の施設を見学していきました。
  内外出版社は、車、バイク、釣りなど趣味の世界を楽しくする雑誌です。 8月に本(モトツーリング)が送付されてきましたが「いまこそ知りたい歴史がここに!―読者諸君は地方病という病気をご存知だろうか。今回はまじめなお勉強施設だぞ!-」という見出しで、4ページを使い病院棟だけでなく四方山ギャラリ(杉浦コレクションや民具、農具)まで、写真もふんだんに使い、文章もコンパクトでわかりやすく、さすがプロと思える内容でした。

  さっそく、この本を見たというライダーたちが当館にも訪れるようになりました。ライダーのみなさんは、やはり近隣のお風呂にも興味があるようなので、当館の近くのフカサワ温泉(昭和町)にも杉浦醫院のパンフレットを置いてもらいました。 

2020年8月23日日曜日

県立富士湧水の里水族館(森の中の水族館)を見学

-ミヤイリ貝を飼育、展示-


 先月、忍野村忍草にある山梨県立富士湧水の里水族館に行ってきました。以前は県立の施設でしたが、現在は桔梗屋(指定管理団体)が運営しています。
   この水族館には、ミヤイリ貝の実物がしっかりと飼育、管理され来館者に紹介されています。担当の羽生純さんが、昨年何回も当館を訪れ、前中野館長さんからいろいろと情報を仕入れ、助言をもらうなかで、今年度2月に「ミヤイリ貝」のコーナーができたとのことです。「地方病と病気根絶のために犠牲なったミヤイリ貝の生態を後世に伝えたい」と羽生さんは話していました。  
             
  水族館ということで、メインはミヤイリ貝とカワニナの展示です。両貝の説明も大きく紹介され、写真にあるようにとてもコンパクトな水槽を使い、ミヤイリ貝は水陸両用なので陸に上がったミヤイリ貝も見られるような工夫もされていました。 
  トータルな展示も、地方病の歴史(流れ)が写真等を使い上手にまとめられていて、側面には地方病の主な出来事が紹介された年表もあり、また杉浦醫院の全景写真も掲示してありました。 

 当館にもカワニナとミヤイリ貝の水槽がありますが、もう少し全体の展示の仕方も考えながら、少しリニューアルできたらと思っています。

2020年8月2日日曜日

教科書に掲載!

 全国版 小学校社会科4年教科書に

          -杉浦健造・三郎父子の取り組みが!-


 お子さんやお孫さんがいる方は、子どもたちが使っている教科書を見て下さい。 

山梨県教育委員会が編集、発行の「わたしたちの山梨」(4年生社会科)には地方病(日本住血吸虫症)については、2ページを使い(甲府盆地で発見された地方病・地方病をなくすために)地方病についての記載があり、「昭和町風土伝承館杉浦醫院」も紹介されています。

  また、各市町村の教育委員会で作られる社会科副読本(3,4年児童使用)という教科書があるのですが、その教科書の中にも、いくつかの地域で地方病が紹介されています。
  今年度からは、なんと!全国で使われる小学校社会科4年生の教科書に、杉浦健造、三郎父子の取り
組みが掲載されています。「地域の人々を病気から救う」という見出しで、健造先生と三郎先生の取り組みが詳しく紹介されています。(実際は来年度から使用の地域が多いようですが)

  小学校でもこんなにも取り上げられている地方病です。「杉浦健造・三郎父子の取り組み」、また「地方病115年の歴史」など、子どもたちにしっかり伝えていく使命があることを再認識しました。

2020年7月19日日曜日

 今回はカワニナの採取に!

 6月にミヤイリ貝の採取の様子をお知らせしましたが、今回はカワニナの採取に行ってきました。


 カワニナはホタルの幼虫のえさで、杉浦健造先生は「ホタルの舞う所には地方病の患者が多いので、中間宿主はこのカワニナではないか!」と推測をしたのですが、実際はカワニナと一緒にいた小さな巻貝(ミヤイリ貝)が中間宿主でした。このミヤイリ貝を撲滅するために、薬剤散布や水路のコンクリート化などによりミヤイリ貝は減少しましたが、一緒にいたカワニナも激減してホタルも舞わなくなったわけです。

ミヤイリ貝は一部の地域に今でも生息していますが、カワニナは多くの場所で見つけることができるようです。今回は、生涯学習課の深澤係長に案内してもらい杉浦醫院の近くの田んぼの用水路に出かけました。流れの緩い用水路のあちらこちらで見つかり写真にあるように、まさに「ごそっと!」取れる場所もありました。あと1か所、小さなカワニナが取れる場所にも行き、水路の藻の中に小さなカワニナがいることを確認しました.

採取したカワニナは、若尾敏夫氏宅(ホタル愛護会顧問)にあるホタルドームと杉浦醫院の水槽、庭園の池に撒きました。

 

2020年7月5日日曜日

「郷土をひらいた先駆者たち」(山梨近代人物館)

 杉浦健造先生の医療器具などが展示!
 

  県庁舎別館の「山梨近代人物館」で開館5周年記念事業として「郷土をひらいた先駆者たち」が開催されています。

社会に大きな変化をもたらした近代という時代の中で、さまざまな地域の課題と向き合い解決のために人々に寄り添い奮闘努力した地域の先駆者の9人を紹介しています。富岡敬明、田辺有栄、八田達也、ポール・ラッシュ、小野金六、栗原信近、堀内良平、近藤喜則、そして杉浦健造の9人です。

杉浦健造氏のコーナーでは、健造氏の言葉「国家の基礎は国民にあり、人の幸福は健康にあり、保健の源は衛生にあり」を紹介し、当館から貸し出した顕微鏡、血圧計などの医療器具、スチブナール(駆虫薬)、また健造先生胸像除幕式,村葬を記録した「記念寫眞脹」などが展示されています。

今年の927日まで展示されるようです。是非ご覧ください!

「世界の何だコレ!ミステリー」再放送

 2016年10月16日に放送された上記の番組(フジテレビ)が、7月1日(水)19:00から再放送されます。「日本の村でおきていた謎の大感染ー村人が闘った115年の真実ー」と題して、少々センセーショナルな取り上げ方ですが、杉山なかの解剖、虫体の発見、感染ルートの探求など・・・1881年の春日居村での嘆願書から1998年の流行終息宣言までの地方病の歴史がコンパクトにまとめられています。見逃した方は是非ご覧ください。

 
 山梨県立博物館に地方病のコーナーがあることはご存知の方も多いかと思いますが、ちょうど今、常設展示の中に、杉山なかの「死体解剖願」が展示されています。初公開の資料です。こちらも見逃さずに!

  
 
 ※「死体解剖願」(明治30530日)
西山梨郡清田村(現甲府市向町)の農婦杉山なかが自らの体を解剖して地方病に罹って悩む多くの人々を助けていただきたいと懇願している文書。なかを診察した吉岡順作により代筆されたと考えられている。

「夏休み自由研究教室」ありがとうございました。

こんにちは。杉浦醫院です。 先日行われました、夏休み自由研究教室。 昭和町・中央市の小学生・中学生・保護者の皆様、みなさんで学ぶ自由研究教室となりました。 講師の遠藤美樹(よしき)先生より、自由研究「地方病」の取り組み方のヒントを沢山もらえたと思います。 さあ!夏休みも間近!自由...